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 本田 (@someonehonda) のブログへようこそ。

 内容は、普段のTwitterに毛が生えたようなものを伸ばしてトリミングしたようなものになっています。

 

アニメレビュー系記事 

 

【2021年春アニメ】ランキング・評価【前編】

 

【2021年冬アニメ】1話ランキング・オススメ5選【16作品】

【2021年冬アニメ】ランキング・評価理由【10作品】

 

【2020年秋アニメ】ランキング・評価理由(前編)

【2020年秋アニメ】ランキング・評価理由(後編)

【2020年秋アニメ】ランキング・評価理由(番外編)

 

 

日記系記事

 

【近況報告+α】留年につき在学のまま内定先で就労していた元底辺大学生、卒業に成功するも会社から追放される。~「戻ってこい」と言われたがもう遅い。なんてことはなく、お言葉に甘えてありがたく戻ることにした~【窓中のドア・イン・ザ・フェイス (天下無双) 】

 

【近況報告】内定を貰ったのに留年してしまった底辺大学生、非正規雇用で就業しながらオンライン講義を使いこなし前期卒業に成功する。~今更「コロナに便乗して楽をする悪党」と罵られてももう遅い~【卒業確定】

 

【雑記】タオル・ツナマヨ・ファッション誌・休日・面白い話

 

【近況報告+α】プリンセス・プリンシパル単推し記事 【2021/2/11】

 

【歌枠】配信デビューした話

 

 

 他リンク

引きこもり部 - YouTube

本田の関係者によるゲーム系チャンネルです。(出演未定)

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本田のイラスト

【近況報告+α】留年につき在学のまま内定先で就労していた元底辺大学生、卒業に成功するも会社から追放される。~「戻ってこい」と言われたがもう遅い。…なんてことはなく、お言葉に甘えてありがたく戻ることにした~【窓中のドア・イン・ザ・フェイス (天下無双) 】

 お疲れ様です。

 本田(@someonehonda)と申します。

 この度はご報告したいことがありましたので筆を執らせていただきました。

 過去の近況報告はこちらからご覧ください。

 

【近況報告+α】プリンセス・プリンシパル単推し記事【2021/2/11】

 ↑ タイトルでは敢えて隠していますが卒業失敗報告記事です。あれから一年も経つなんて、当時は想像もしていませんでした。

 

【近況報告】内定を貰ったのに留年してしまった底辺大学生、非正規雇用で就業しながらオンライン講義を使いこなし前期卒業に成功する。~今更「コロナに便乗して楽をする悪党」と罵られてももう遅い~【卒業確定】

 ↑ タイトル通りの記事です。タイトル遊びが楽しいです。卒業できて良かったですね。

 

以下常体

 

報告その①

 9月の末日に、12月での雇止め通告を受けていた。
 経営判断とのことだった。
 晴れて1月からの無職が確定した本田は、新しい雨風の防ぎ方を考えつつ、ネット小説のラブコメで一足早く春を味わっていた。

 

kakuyomu.jp

 

 これは、その中で最も没頭した作品である。軽快なセリフのやりとりを気に入って読み始めたところ、会話の引き出しの多さがクセになり、通底する世界観が見えてきたところで完全にハマってしまった。

 ネタバレなしで読んでほしいので内容は詳しく語りたくないのだが、2周目の楽しみ方があるタイプの作品とだけお伝えしておく。

 登場人物主観での描写でもその心中を明かし過ぎないところが好きポイント。

 魔術や呪いに関する設定がそのまま話の造りに活きているのがオススメポイント。

 設定や伏線や構成といった楽しみ方もありつつ、単純に価値観のバグった勇者と魔女の応酬が面白いので、ファンタジー好きにもラブコメ好きにも是非読んでみてほしい。

 

 

報告その②

 雇用期間が延長された。

 期間延長が決まる頃の本田はというと、第二新卒として軸のぶれた就活をしながら、一押しバンドUNCHAINの小気味いい音楽に乗って体を揺らしていた。

 

1996年結成、京都府京丹後市出身のロックバンド。
谷川正憲(Vo/Gt)、谷浩彰(Ba/Cho)、吉田昇吾(Dr)

ジャズやソウルミュージックフュージョン、更にはシティポップス的なエッセンスまでを絶妙にブレンドしたグルーヴィーなロックを鳴らす。

2005年インディーズ・デビューし、2枚のミニアルバムをリリース後、2007年にメジャー・デビュー。

Vo.谷川の圧倒的な歌唱⼒と確かな演奏⼒は、国内ロックバンド勢の中でも唯一無二の存在として独自の地位を確立している。

(UNCHAIN公式サイトより引用)

 

 おしゃれでタイトでスマートなバンドサウンドに強くて太くて優しいボーカルが乗っているというのがUNCHAINのオススメポイントである。

 

 あまりにもパリピなことに、11月のブルーノート東京でのライブで相席した初対面の方と話が弾んで二次会が勃発した。好きを語るのは大変気分がよく、UNCHAINに再度熱中するきっかけとなった。

 その中で互いにプレイリストを作って共有しあうという、大変イマドキな交流もした。本田が出したのはこちらで、お気に入りの曲を曲調と耳障りの観点でなるだけスムーズに運ぶように並べた。ぜひ聴いてみてほしい。アルバムごとに音作りの方向性がかなり異なるためプレイリストが作りづらいのだが、そこもまたこのバンドの好きポイントである。

 

music.apple.com

 

 プレイリストとか別に…な貴方にもあと少しだけお付き合いいただき、1月18日から配信されている最新カバーアルバムをご紹介したい。

 

Timeless Communications

Timeless Communications

music.apple.com

 過去作で定番となった丸の内サディスティック (椎名林檎) のカバー然り、UNCHAINのアレンジはどれもおしゃれでカッコいいことで有名だが、特に今作のキラーチューン (東京事変) は抜群に良い。個人的には最も好きなカバー曲となった。

 サビだけ少し落ち着く編曲がオススメポイントで、原曲よりも優しい印象になっている。緩急でいう緩、かつ見せ場でもあるという、最高に美味しい部分である。

 

 他の収録曲では、セルフカバーのShow Me Your Heightが、ライブに近い編成かつ最高にノれるアレンジで良い。真夜中のドア/Stay With Me (松原みき) の、浮遊感が増したコード感もUNCHAINらしくて好きなアレンジだった。

 

 ちなみに、初めにハードル高めの19曲入りのプレイリストを掲示して敬遠させることにより、比較的取っつきやすいカバーアルバム、さらにはMVへのアクセスへと誘導するこの手口を、心理学用語でドア・イン・ザ・フェイスという。

(ドア繋がり)(ドア顔) (ドアだけに)(笑)

 

 原曲と編曲と演奏と声が良くて楽しくて優しいキラーチューンのMVはこちら

youtube.com

 

報告その③

 一月末からは別部署への異動という形で現在に至る。 

 年末年始といえばにじさんじ

nijisanji.jp

 

 年末までは委員長が狂っていて面白い程度のぼんやりした認識だったのが、月ノ美兎3Dコラボライブ配信アーカイブを見て興味を持ち始め、気づけば大晦日にじさんじ歌謡祭をリアタイしていた。

 その後、ライブ配信者なるものの存在に疎かった私は、気になったライバーの配信をランダムピックしていった。あくまでメインはコラボや企画や歌で、ソロ配信はオマケであるという風に理解をしていたら年始が終わった。

 

 そんな中、コラボよりむしろソロ配信の方が面白い謎の帝華のミッチャーことたむけんこと周央サンゴを発見した。手持ちポケモンの技 挑発 に乗じて相手にインターネット流レスバトルを仕掛ける剣盾実況配信、合唱コンクールとその前後の学級内の軋轢を枠を通して演じ通すテトリス実況配信等、小芝居の面白さと口数の多さが魅力的である。自在な声色で急転直下のわけのわからないお喋りが聞きたい方は是非見てみてほしい。

 1分48秒間の切り抜きアニメはなんとyoutubeで160万回以上再生されている。(2022/02/09現在)

 

 みなさま~ (親声聞挨)

youtube.com

 

 報告は以上となります。

 タイトル詐欺 (タイトル詐欺とは言ってない) 的な記事ばかりで申し訳ありませんが、今回は直近数か月の中で熱中したコンテンツを時系列順に共有させていただきました。

 お楽しみいただければ幸いです。

 引き続き何卒よろしくお願いいたします。

 

#おわり

#おしり

 

 

 

【近況報告】内定を貰ったのに留年してしまった底辺大学生、非正規雇用で就業しながらオンライン講義を使いこなし前期卒業に成功する。~今更「コロナに便乗して楽をする悪党」と罵られてももう遅い~【卒業確定】

お疲れ様です。

本田(@someonehonda)と申します。

夏アニメも全然見れてないし、春アニメ後編記事も立て込んでいるうちに数か月たっていてモチベーションがなくなってしまいました。前編だけが投稿されている状態というのが気持ち悪く、記事を書くのも書かないのもかったるくて最悪です。いつかこっそり書いておきます。

 

普段の気づきを列記するコーナーも立ち上げ以来一向にやれていないです。多分またやります。

 

今回は日記系記事です。

タイトルは、なろう系追放タイトルの構文風に書けるな、いや、むしろ書きたすぎる!という思いが具現化したもの。いわゆる出オチです。

後半は参加したイベントのレビュー記事となります。

 

以下常体

 

報告その①

 大学の卒業が確定した。

 ちなみに留年確定後の2月頃の状況は下記を参照されたし。

 (また、この記事で推してたプリンセスプリンシパル、9/23に劇場版2作目が公開されるのでこちらも要チェック!)

 

someonehonda.hatenablog.com

 振り返ると、普通の卒業が出来なかったような人間が就労しながら単位取得出来たのは間違いなくコロナ対策のオンライン講義という追い風によるものだった。

 普段は講義のログを気まぐれで受講。試験直前になってから、慌ててテキストと参考文献を詰め込む。試験当日、詰め込みのせいか体調不良(微熱と頭痛)だったのでテストを欠席し、コロナ特別措置による追試申請が通る。追試は本来のテストと同問題のレポートとなったためシンプルに易化(採点基準は難化)。提出締切日を数日分長いと勘違いして最後の週末を無為にする。残された平日4日間で全て書き終え、提出期限20分前に提出する。結果、最高評定を得ることができた。なお、追試でなく普通に受けていたら落単していたと思われる内容だった。

 とにかくコロナと運だけで駆け抜けた8月だった。単位あざ~~っす!(^^)

 

 自分の人生の重要なポイントにおいて、計画を練ることに専念出来ずにただただ天命に任せてきているという、自己嫌悪の感情も多分にある。

 

 

報告その②

 結婚式というものに初めて参加した。

 こちらも上の記事で冗談として触れており、たまたま伏線回収のような形になっているが、今回は私は主役ではなく、新婦側ゲストとしての参戦だった。こいつ女友達とかいたんだ…

 在東京の非正規社員である私にとって、福岡への飛行機とお祝儀を飛ばすのは非常に手痛い出費だったが、あまりに貴重な経験を得られた。

 天井の高い式場、オルガンハープバイオリンの生演奏、露骨に緊張した新郎と肝の据わった新婦。家族の記念写真で見るような、いかつい造りの椅子が並ぶ待合室。テリーヌとかヴィシソワーズとかいう、響きからして優雅すぎる披露宴の食事。感染予防として披露宴の各円卓上を仕切るアクリル板の謎の遮音性。お色直し。沖縄出身の新郎側ゲストで演奏家の方による三線の生演奏。謝辞。普段の私生活の無味乾燥と比べて別の世界すぎて、アワアワしながらも楽しませて頂いた。

 中でも印象に残ったのはお色直しの重要性だった。そもそもお色直しというものに実際に遭遇するまでピンと来ていなかったが、そもそも一度の式で二度おめかしできる点で単純にアドが大きい行動だった。さらに加えて、白のクラシカルなドレスで格式高く挙式した後、披露宴後半はモダンなドレスで幾分カジュアルに、式全体を演出するという側面もあった。お色直しは最大限に新婦を魅せつつ結婚式の構成にシナジーをもたらす、洗練されたイベントだということを実感した。

 新婦の父による謝辞も素晴らしかった。新郎との出会いや結婚に至る経緯を軽快に語る段では親しみや笑いを呼び、新婦を送り出す心境をしっとりと語る段では寂しさや誇らしさや希望が伝わってきた。聞くからに良く練られた完璧な構成の内容を、最適な読み手が語るので最強だった。今までスピーチの類を聞いて感動した記憶がない私も目頭が熱くなった。

 披露宴での会話の中で「結婚したのか、俺以外のヤツと…」を言いたくなったが、伝わらなかった場合面白くない上に説明を要するというリスクと、無事伝わったときのリターンを天秤にかけ、そもそも伝わったときのリターンがないことに気づき、辞めておいた。賢明な判断だったと思う。披露宴円卓上のアクリル板の謎の遮音性は、余計なことを言おうとする自分に心理的障壁をもたらしてくれていた。

 

 初めての結婚式だったが、参加することが出来て楽しかったし非常に満足している。もう一回参加したいので、結婚する方がいたら呼んでくれると助かる。

 なお、個人の人生観として結婚には否定的だが、結婚式だけはしたいと思っている。

 

どうにかしてほしい。

 

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本田らしいニックネーム



 

 

#おわり

#おしり

someonehonda.hatenablog.com

【2021年春アニメ】ランキング・評価【前編】

お世話になっております。
本田(@someonehonda)と申します。

 

以下に春アニメのランキング・評価を共有させて頂きます。
ご確認よろしくお願いいたします。

 

なお、今回は前編ということで、オススメしたいと思った上位6作品を先に公開させていただきます。

※初見の喜びが大事だと考えているため、特にストーリー根幹部分の詳細についての言及を避けています。[]内は未視聴の人には知らないでほしい情報なので、見たい方は選択して表示してください。
※これを読んで実際にアニメを見て、ここに戻ってきて記事を改めて見返した時に「そういうことね」となる位の、ふんわりな感じでお届けします。

S++(最推し)
オッドタクシー
S+(是非オススメしたい)
不滅のあなたへ Vivy  シャドーハウス 86
S(オススメできる)
東京リベンジャーズ
A+(かなり良かった)
ダイナゼノン MARS RED
A(良かった)

ひげひろ やくも スーパーカブ 
B(オススメはしない)

戦闘員、派遣します! 聖女の魔力は万能です

 

(※2021/7/14ランキング順位訂正、評価記事にもランク追記)

(※2021/7/1白塗り漏れを修正)
オッドタクシー(S++)

 舞台は現代の東京。動物の擬人化のような見た目の人々が普通に暮らす、例えるなら「しまじろう」のような世界観である。主人公は、タクシーの運転手であり、セイウチの見た目をした中年男性小戸川。小戸川は普段不愛想だが、乗客が話しかけてくれば偶にボケたりする茶目っ気もある。彼がとある事件の関係者を乗せたことによって、物語が動き出す。

 

 OPが気だるくスタイリッシュでたまらない。EDの懐かしいアイドルソング感も良かった。

 

 映像面は、タクシーの窓越しの街並みが特にお気に入り。背景の色や輪郭が少しボケた感じも格好よかった。動きによるパンチは特になかったが、物足りないとも感じなかった。

 

 序盤は特に、登場キャラたち特に若者たちが、それぞれ近年叫ばれている問題の当事者である点で、かなり社会派な作品だという印象だった。SNS中毒・ソシャゲ中毒・アイドルの不祥事・ヤクザ商売などが出てくる。しかも、作品全体として、社会悪を治療してやるといった説教臭いスタンスではなかったのが好印象だった。芸能界の闇の深い部分は、かなりゾクゾクさせたし、設定の凝り方を感じた。
 中盤以降は、主人公の乗客やその周辺との関係性がどんどん繋がって大筋が出来ていく造りになっていて、そのスリルと「あの時のあれはそういうことだったのか」が重なって非常に見応えがあった。
 最終盤になって作品の根本に触れていくのだが、それまでに与えられた情報でも考察次第で核心の大部分にはたどり着けるようになっていて、造りがうますぎて最高だった。私は全話公開された後で配信で見始め、続きが気になって一気に視聴してしまったため、ほぼ与えられるがままに真相を知ってしまった。毎回もう少し時間をかければ考察の楽しさも味わえたはずなので、惜しいことをしてしまったという後悔がある。陳腐な表現だが「記憶を消してもう一回見たい」とはまさにこのことである。ちなみに、考察だけでは拾えなさそうな部分もあり、そこは純粋な驚きを持って楽しんで見ることが出来た。ただ、本当に一点だけ、あのカポエイラは無理が過ぎると思った。

 

 全体を通してラジオドラマのような会話劇が終始心地よかった。本筋から脱線しても離れ過ぎず、質感がマシマシになる丁度いい塩梅のボケツッコミの会話が、好みドストライクだった。また、ラップだけで会話するキャラのライムがカッコよすぎたので、OPを含めてラップ好きにも見てほしい。

 

 この記事を読んでまだ他のネタバレを踏んでいない未視聴勢は幸運なので全員にオススメしたい。アマプラで少しずつ見ていって欲しい。それまでは他のレビューを見ないで欲しい、切実に。
 

 俺だけを見ていろ…(オッドタクシーも見て…)


不滅のあなたへ(S+)

 「観測者」が、とある目的のため、この世界に白い球体を遣わした。球体は強い刺激を受けると、刺激を与えた無生物に変身することができる。生物による刺激を受けた場合は、その生物が死んだ時に変身することができる。球体は命を持たず、損傷しても復活する。また、過去の変身は球体に記憶・集積されていく。
 この白い球が主人公となり、「観測者」の目的のために旅をし、人々と触れ合っていく。
 

 OP、EDともに映像の情報量が多すぎると感じた。特にOPは、本編で登場する様々なシーンがせわしなく映る箇所があり、個々は素晴らしいのだが見づらく、眩しいくらいだった。「観察者」視点からすれば、人々の営みなど一瞬のことである、ということを表現しているのかなと思われるのだが、私はもう少し見やすくてもよいのではないかと思った。EDの方は、スケールの大きさや実在感を表現する実写系のカットが続いた後に切り絵調のデフォルメが現れる。これもそれぞれ内容は素晴らしいが、テイストが違いすぎて一本のEDとしてまとまりが悪いように感じた。大自然の景色と切り絵アニメから、NHK感という統一性は一応あったかもしれない。(ちなみに著作はNHK)

 

 映像面について。本編は12話通して、炎や水しぶきやガレキや煙などが頻繁に登場していたが、3Dや撮影的な要素での処理ではなく、描いた線で表現しているようで、映像に統一性があって良かった。アニメの動きも、犬の走りや槍の飛び交う戦闘など見どころが多く、特に2話の肉体が再生されるシーンには驚いた。終盤話数は序盤と比べて動きのボリュームが不足してくるが、その中で唯一許せなかったのは、12話の最終盤に[主人公を送り出す]シーンでの絵の崩れである。印象に残る大事なカットがこれだったので全体的な満足度が大きく下がってしまった。

 

 内容に関して。「観測者」が、作品の中で私たち視聴者により近い存在として、不自然なく世界を説明していて、個人的にちょうど良い感じだった。主人公が意識や人格を体得する過程がかなりしっかりと描かれており、とんとん拍子のご都合主義でないところに好感を持った。
 旅をしてまわる作品だと、新しく登場人物が出てきても、私が感情移入する前に別れてしまうことが多く、そこでのドラマに物足りなさを感じることがある。その点、本作品は一つの出会いに費やす描写も時間も多く、しっかりと感情移入ができたため満足度が高かった。これは主人公の人格形成過程の丁寧さにも繋がっていた。
 後半の旅は特に、主人公が人間としての振る舞いを出来るようになり、さらにドラマに厚みが出たためとても良かった。登場人物たちが本当に良すぎて、特にクライマックスではアツい展開が盛り盛りに畳みかけてきて、私も久々に泣いてしまった。

 

 アニメの動き・地に足ついたドラマが好きなら特にオススメ。


Vivy(S+)

 人型AIが当たり前に稼働する時代。その100年後の未来に、AIたちが暴走して人類を殺戮するという事件が起こる。暴走するAIたちに迫られた松本博士は、とあるプログラムを実行して命を落とした。そのプログラムとは、時間遡行を用いて、過去にAIの技術や地位を向上させた幾つかの出来事「シンギュラリティポイント」に介入し、その結末を改変することでAIの影響力を弱め、暴走事件を未然に防ぐ、「シンギュラリティ計画」というものだった。
 計画遂行のために松本博士が現代に遣わせたAIデータ「マツモト」。現代から存在し、100年後の事件でも暴走しなかった、唯一の自律人型AIの歌姫「ディーヴァ(ヴィヴィ)」。二人が、未来を変えるという使命を遂行していく。

 

 OPや劇中歌含めて、全てキャラクターとしての歌だが、歌唱はその声優ではなく別の歌手が担当する珍しい形式だった。本編と歌パートとで別の人が声を当てているのに声質等の違和感がなく、キャスティングのすごさを感じた。また近未来系BGMはその未来感が少し露骨ではあるがツボだった。
 パステル系の1枚絵の上に透過でドミノ倒しが続くEDは、見た目に爽やかでキレイな上、現在を変えることで巡り巡って未来を変えるという本編の内容にも重なっていて、発想の勝利だと思った。
 OPもEDも、両楽曲が本編で重要な役割を持って登場するため、そのアツさも楽しめた。

 

 映像に関して。長尺でカメラもガンガン動く戦闘シーンが複数あり、見応えが抜群だった。普通のシーンでは人間とAIの動きの違いまでは認識出来なかったが、激しいアクションシーンでのAIは、表情変化や予備動作のブレや溜めのような人間らしさが少なく、異質さが強調されていたと思う。もう一つの見せ場である止め絵でイラスト調になる場面も、カメラレンズのような瞳や首元のランプの存在で異質さを際立たせつつ、とても綺麗だった。

 

 内容に関して。

 AIマツモトがウィットに富んだ毒舌を早口でペラペラ喋るのが心地よく、また、共にミッションを重ねるうちにヴィヴィとの掛け合いが変わっていくのが素晴らしかった。掛け合いの変化は二人の旅の長さを強調するという役割もあり、物語の説得力を補強していたと思う。個人的には、これが作品の中で最も好きな要素だった。

 

 主題の一つは、シンギュラリティ計画の遂行である。二人はAI関連の出来事を阻止しに行くのだから、阻止される側のAIや周囲の人間とは対立することも多い。その対立が生むドラマは見どころで、中でも6話は特に最高だったので3回見てしまった。ディティールで気づいたところを言うと、[冴木にとって、正史の世界線ではグレイスと結ばれる場所だった教会が、改変後は自殺する場所になっているというこの落差が、冴木の絶望感を強調する演出になっており]、造りの上手さを感じた

 過去のミッション成功により次のミッションの内容が変化したり、年代が進むことにより過去に登場した人物が成長して再登場したりで、その蓄積による物語の深まりを楽しめた。

 ただ、対峙する登場人物のことはもっと知れた方がより感情移入できたとは思う。そのためにもっと話数が欲しかった。また、AIの設定に関して[AI同士の姉妹関係がもたらす絆]にしっくりこなかったため、ドラマに没入しきれない回があったのも惜しい点だった。これも、もっとそれらの描写が見られれば解決したかもしれない。

 他の設定周りでも、AIの青い血や、暴走するAIたちが[ヴィヴィの曲をそのままではなくあえて不協和音で歌うこと]は、ドラマチックな演出には良いが、理屈からは離れすぎてはいないかという引っ掛かりもあった。

 

  もう一つの主題は、ヴィヴィが歌姫AIとしてどう生きるかの葛藤である。AIは全て、何か一つの「使命」を負い、それに従って稼働している。一方のヴィヴィは、「歌でみんなを幸せにすること」という使命を負って作られ、さらにその上から100年後の人間を救うという異なる任務を負っており、AIとして異例の存在である。二つの目的が不和を起こしたり、歌えなくなるなど苦しんでいた彼女だが、最終盤は、[「これまでの旅のことなら心を込めて歌えそう」という自身の意思から曲を作り、アーカイブがそれをAI史上唯一の創造性=人間らしさであると評価し、人類殲滅以外の可能性をも見出し、その歌を殲滅プログラムの停止キーとした]。これにより、二つの主題が一つに集約された。

 

 最終話の歌について。[ヴィヴィが一度歌うことに失敗し、博士を犠牲にした二度目の世界線で成功した直接的な理由は、ニーアランドの小ステージを通りがかって偶然再会した「ナビ」との会話をきっかけに「心とは記憶である」と導いたor整理できたことだった。しかし、ヴィヴィがニーアランドへ向かう前、海辺でのマツモトとの会話の時点で、100年来初めての冗談を言うという、大きな変化があった。]初見の私には、この強烈な印象に引っ張られすぎて、[歌えなかったのが歌えるようになるという]、物語の中で最も重要な心境の変化がはっきり分からず、置いて行かれた気分になってしまった。

 私の持論だが、最終話の不完全燃焼感は、心境の変化が見られるこの2シーンの、ストーリー上の重要度と、演出上のアツさ加減が一致しなかったことが違和感の原因かなと考えている。

 なお、この違和感を明らかにすべく、私はアマゾンの奥地へと向かい、12話に2回・13話に3回の視聴を要した。

 

 最終話に個人的な引っ掛かりがあるため、少し控えめな評価にした。ただそれを含めても、複数の主題が一つに繋がっていったり、時間が大きく経過していくからこその壮大な伏線の回収など、脳汁案件が多く好きな作品だった。

 

 アクション・タイムリープSF・種﨑敦美・福山潤・脳汁が好きな人には特にオススメ。

 

 

シャドーハウス(S+)

 宮殿のように大きな屋敷には、シャドーと呼ばれる貴族達が住んでいる。シャドーは、顔や体が すす で出来ており、表情も全く見えない。彼らには一人ずつ、生き人形と呼ばれる給仕が住み込みで付いている。生き人形は主たるシャドーと同じシルエットだが普通の人間のような風貌をしており、個を持たず主と同調し、その表情を表現することを求められている。
 主人公エミリコはシャドーであるケイトに仕える生き人形であり、活発で表情豊かな、生き人形としては異質な存在である。
 彼女達の元に、理不尽な謎や困難が降りかかり、それを解決していく内に、シャドーハウスの根幹部分の謎が明らかになっていく。

 

 OPとEDは、それぞれ全く別のアーティストだが雰囲気が梶浦由記とAimerのようでFateっぽさがあった。動きを魅せる所(OPの鏡、EDの階段)をしっかりやりつつ止め絵部分も多く、個人的にちょうど見やすいくらいのボリューム感の映像だった。コスパ的にも良さそう。
 本編の方は、特別印象に残る映像はないが、引き絵が少ないことでキャラの可愛さが際立ち、ほこりっぽいくすんだ感じのテクスチャは画面の見栄えに貢献していたと思う。

 序盤は主人公エミリコに小さな理不尽が畳みかけてきて、それを解決したり何とかやり過ごすたびに、シャドーハウスに通底するルールが明らかになっていく。何も知らない元気な新入社員が上司に経験ありきの対応を強いられるような構図なので、共感する人も多いことだろう。

 中盤から後半にかけて「お披露目」という名の試験が開催される。これまた、都度ほのめかされるルールが重要になっており、謎解きのような面白さがある。エミリコたちが、知恵や友情や根気や気まぐれでこれを解決していくのが楽しい。
 最終盤にはルールの核心に触れ、物語が大きく動き始めるため非常にアツい。

 

 ちなみにエミリコの声優の篠原侑があり得ない位のはまり役だった。

 ゴシック好き・謎解き/脱出ゲーム好き・子供好きにオススメ。

 


86(S+)
 舞台は独自に発展したヨーロッパのような地の一国、サンマグノリア共和国。無人陸上戦闘機を用いた隣国による侵略に対し、こちらも無人陸上戦闘機で応戦することで、市民達は一人も「戦死者」を出さず、豊かな暮らしを享受している。なお実際は、戦地では被差別民族が機体に乗り込んで戦っているが、彼ら民族は人ではない、という詭弁から「無人機」「戦死者0」とされていた。
 主人公ミリーゼは王国内でも血筋の良い軍人である。彼女は通信による感覚共有システムを用い、離れた戦地にいる被差別民族の部隊と感覚を共有し指揮をとる、「管制官」に就くことになる。彼女が担当するのはスピアヘッドと呼ばれる最前線の部隊だった。
 残酷な戦場や、主人公の管制官としての葛藤、自らの境遇を受け入れてしぶとく生きる若者達が描かれていく。

 

 OPの、疾走感あるサビと主題のキメがカッコよかった。その話数の重要なモチーフの一枚絵が古い写真(のような加工)となって出てくるだけのEDは単体では見応えに欠けるが、道具から連想してその話数の出来事を懐かしむような、登場人物と同じ目線になれたような良さがあった。加工の元絵は本編と同じなので、ED用に新しく動きを作るのに比べて大幅なコストカットにもなっていると思う。

 

 映像面では、OPにも見られるが戦闘における砂煙や、使いこんだ機体の表面の傷や汚れなどの質感が凄かった。最後までそういったディティールが落ちることなく楽しめたのも良かった。戦闘機は3Dで、虫のような挙動でガサガサと這い、ワイヤーによる緊急移動を絡めて敵機体に接近し、上部の砲台からの砲撃や高周波ブレードで攻撃するのだが、前述の質感もあり違和感なく楽しめた。よく練られたメカの設定は公式HPにもあるので見て欲しい。

 

 内容について。感覚共有のテクノロジーというぶっ飛んだ設定が、設定とストーリーの両面で作品の根幹に深く組み込んであり、うまさを感じた。

 主人公側とスピアヘッド側で距離が離れたまま物語が進むので、両者の視点と時間軸を切り替えて因果関係等を説明する描写が見られた。個人的には、視聴者としての疑問が解決しつつ、説明に寄りすぎない位の丁度よい加減の描写で良かった。

 とうに命を捨てる覚悟を持ったスピアヘッドの若者たちが戦場を駆け、生きて共同生活の宿舎に戻れば年相応に遊んだりはっちゃけたりする。死の近さと日常の尊さが相乗効果となり、引き込まれた。

 銀髪、ミリタリー、早見沙織、リヴァイ(進撃の巨人)が好きな人に特にオススメ。

 

 


東京リベンジャーズ(S)

 主人公は、アルバイトで生計を立てている無気力な社会人のタケミチ。ある日、中学生の頃の最愛の彼女・日向が事故死したことをニュースで知り、さらにその翌日に何者かに駅のホームから突き落とされる。目が覚めるとそこは12年前の世界で、タケミチは中学当時・不良だった頃の背格好のまま、意識だけがタイムリープしていた。

 現在と12年前のタイムリープを繰り返し、日向や仲間たちを守るために、不良として奔走する話。

 

 OPもEDも、低音がマシマシで治安が悪くて良かった。両方推してたアーティストだったため嬉しかった。どちらの歌詞世界も服がびしょ濡れなのが、両アーティストで解釈一致していて面白い。

 

 ギャグの際のデフォルメも相まって、懐かしの不良漫画のようなビジュアルだった。また、動きについては特別な魅力を感じなかった。特に、[あまり強くないタケミチが相手に食らいつく根性が見せ場となるシーンで、暗殺教室ばりの超絶技巧をかましたことになった部分]は違和感があった。未読だが、漫画の方が面白いタイプの作品かもしれない。

 

 内容について。不良×タイムリープは新感覚で、めちゃくちゃアツかった。「彼女を守る」「仲間を守る」という、分かりやすい目的があるので話としてとても見やすかった。タイムリープもの特有の「目標達成の困難さや周囲から孤独であることの苦しみ」に加え、不良モノだからこその剥き出しの人情が両方楽しめてたいへんお得である。

 また、ヒロイン日向のガチ聖女ぶりが甚だしい。序盤はまたまた~と思っていたものの、後になるととにかく愛しくて仕方なくなってしまった。絶対に幸せになってほしい。

 

 惜しい点として、説明に終始する部分が多すぎたことが挙げられる。特に長いな~と思った回は、あらすじ部分だけで4分経過していた。また、タイムリープ後などに「そうか、こういうことか…!」というモノローグが入ることが多く、そこも説明過多に感じた。

 これらの部分は明らかに会話劇や心理描写から浮いていた。せっかく話に没頭していたのに、「説明を受けている視聴者(私)」を認識させられるような感覚だった。

 この丁寧な口頭説明は、つい最近ネット上の記事で話題になっていた「倍速視聴勢」を初めからターゲットにしているのではと思う。アニメをじっと見れない性分な人にこそオススメできる作品かもしれない。

 

 懐かしいキャラデザと語りすぎる主人公など、個人的な好みから外れた箇所が多かったにも関わらず、とにかく内容の本筋が面白くて楽しんで見ることが出来たので、そういったこだわりが無ければ間違いなくハマると思う。是非見てみて欲しい。

 ヤクザもの・学園もの・リゼロ好きに特にオススメ。

 

 

 前編は以上となります。

 ご清聴ありがとうございました。(Vivy)

someonehonda.hatenablog.com

【雑記】タオル・ツナマヨ・ファッション誌・休日・面白い話

 本田(@someonehonda) です。

 今回は暮らしの気づきを思考の整理を兼ねて吐き出すコーナーです。

 以下本編

 

タオル

 洗濯物として干す時のボーナスステージ感がすごい。洗濯物が全てタオルなら、洗濯ばさみに靴下やパンツを挟んだり面倒な思いをしなくて済むのでは。

 変形すると洋服にもなるタオルとかあれば管理が楽で良いのではないかと思った。ディストピア系SFに出てきそうだし既出かもしれない。

 

ツナマヨ

 ご飯に乗せて食べるオカズとして考えると役不足感が否めないが、おにぎりの具として考えると途端に魅力的に感じてしまう謎の存在ことツナマヨ。単品での魅力や他のオカズとのシナジーを総合的に考慮したオカズランキングでは漬物以下の存在(これは個人の感想です)であるツナマヨが、おにぎりの具という、オカズにとって非常に過酷な環境において輝く様には、泥水に生きる鯉やアスファルトに咲く花のような図太さ・強さが感じられ、アツい。

 ランキングを付ける行為自体が雑に楽しいので、アニメランキングだけでなくおにぎりの具ランキングなども作りたくなった。

 

ファッション誌

 「フーディを合わせてカジュアルに。男性に合いやすく、デートにも◎」

 これは、美容室で読んだ女性ファッション誌でのコーデの紹介文である。上品な雰囲気の乳白色のデニムを履いた下半身に対し、上半身にはフードのシルエットのものを着ることで、キメすぎない外した感じになりますよという内容だったようだが、後半の1文がどういう意味なのか、少し考えてしまった。

 どうやら、例えばここで上半身を薄い生地のひらひらしたトップスにすると女性感を演出することになり、一般的な男性のコーデと大きく違う印象になり、そのようなコーデはファッション誌的には「男性に合いにくく、デートには不向き」ということになる。今回の「フーディ」ならば、女性らしさが抑え目になり男性のコーデと親和性があるため、並んで歩いた時の絵面が良く、「デートに◎」ということになると考えられる。

 恥ずかしながら、一緒に出掛ける相手のコーデと統一感を持たせた方が粋であるという思考回路が全く無く、その場で自分が良い感じに見えるかどうかくらいしか意識してこなかった私にとっては、このファッション誌の思考は興味深い発見だった。

 

休日

 世の中には平日とかいう割と自分のことに集中できない時間がある。よって、休みの日を意識的に使わねば、延々と虚無のまま時間を浪費してしまうことに気づいた。今回の気づきコーナーも、4月中旬に軽くメモに残しておいたもので、思考の整理すらしないままに5月末になってしまっていた。

 私はどうやら頭の回転が遅く、文字を介して思考と出力を繰り返さないと自分の中で考えが定着しないらしい。日頃のちょっとした気づきも、書き留めて考えておかないとまた新しく気づくまで忘れてしまう。年齢を重ねてきて、このまま自分の中での考えが何も変わらない日々を続けていくことに恐怖を覚えるようになったので、少なくとも休日には、意識的に文章を書くようにしていくと決めた。

 

面白い話

 私は話が面白い人間に憧れている。面白い話には、エピソードの魅力・解釈の魅力・伝え方の魅力、これら3つの構成要素があると考えている。この分解に則ると、現状面白くない私が無思考のまま休日を浪費するだけで、エピソードと解釈の魅力が死ぬことになる。伝え方も下手な方なので、完全に詰みである。面白くないエピソードでもあるだけマシで、どうでもいいエピソードすら会話の引き出しに入っていなくて言葉に詰まった経験も今までに何度もあった。とりあえずは、すぐに言葉に出来る程度には、色んなことに対して予め考えておくことで、人並に話せるようになろうと思っている。

 

#おわり

#おしり

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【2021年冬アニメ】ランキング・評価理由【10作品】

 本田(@someonehonda) です。

 2021年冬アニメを見て色々書きたいことを書いてランキングもつけました。興味が薄れたものから見なくなり、1話評価や中間レポートの時と比べて非常に寂しいランキングになってしまいました。なお2期や続編を除いています。

 2021年冬アニメについての記事はこちら

【2021年冬アニメ】1話ランキング・オススメ5選【16作品】

【2021年冬アニメ】中間レポート・ランキング【11作品】


 

 以下ランキング(左右差あり)

S+(是非オススメしたい)

無職転生ワンダーエッグ・プライオリティ

S(オススメできる)

SK∞、ホリミヤ、PUI PUI モルカー

A(良かった)

弱キャラ友崎くん、バック・アロウ

B(オススメはしない)

IDOLY PRIDE、ゲキドル、装甲娘戦記

 

 オススメの作品はオススメの作品です。見ていない人は見てください。

 以下より個別レビュー、クール後半+総括のようなものを続けます。

 ランキングに反映するにあたっては、映像への評価を重めに観つつ、結末や全体の流れも重視しています。ビジュアルや音楽の評価に引っ張られすぎないように気をつけたつもりです。

 []で囲んだ部分は作品を楽しむのに重大なネタバレです。白地に白で書き込んだので、選択して表示して下さい。

 
無職転生 (S+)

 ザラザラ質感の特徴的な線と圧倒的質と量の描き込みに見入ってしまった。壮大かつ設定の細かい背景に、クール後半になっても有り余る迫力の戦闘シーンが見れた。また戦闘以外でも、例えば歩くルーデウスをメインに映してモノローグを喋っている側でピンボケしたエリスが小躍りしているところなど、特別必要でも無さそうなディティールにも余念が無く拘りが凄くて飽きない映像だった。
 内容も、後半での過ち(ネタバレ)がしっかり心に来るし、それを受け止めて仲間と乗り越えようとするところがアツかった。様々な景色を見て色々なことが起こるが、それも緻密に設定され尽くした広大な世界のほんの一部を見ているに過ぎないという懐の深さがたまらない。
 ビジュアルにドラマ性に設定に、すべて凄かったのだが逆にレビューしにくい。まずは映像目当てに見て欲しい。

 

ワンダーエッグ・プライオリティ (S+)

 全体でめちゃくちゃビジュアル良かった。特に、背景がリアルに描き込んであるのが目を引いた。別空間での戦闘時もそうだし、何気ない日常の小物まで細かく拘りを感じた。薄暗い学校の廊下や雨の描写、それとアイの部屋が特に好きだった。特に変哲のない屋内をくっきりと生活感が出るほどに描き込むアニメは珍しいのではと思う。空間とキャラとのサイズ感が一般的なアニメよりもかなり写実的だったのが、そのように感じる一因だったと思う。1話評価の時に挙げた寄りまくりのカメラワークは以降目立たなくなったが、魅せる背景は健在だった。
 別れや旅立ちのテーマに忠実な清々しいOPも好きだけどとにかく爽やかなEDのおかげで重くなりすぎずに見れたと思う。
 最終盤では、桃恵の任務でアレコレあり、アイと教師でアレコレあり、謎空間やワンダーエッグについての謎が明かされ始めたりと物語がかなり動いた(微ネタバレ)が、最終話でゴチャゴチャせずにまとまったので凄かった。(素振り)

 12話は、片付いていない部分が結構あり、映像も部分的に安くなっていてかなり不安になったが、実質的な最終話は6月に見れるらしい。期日までに完成しなかったそうだが(監督Twitterより)、何はともあれ見れるのはありがたい。素晴らしい対処だと思った。

 

SK∞ (S)

 OP映像の動きがすごくて格好いい。キャラも設定ももりもりだけど、それによって独特な画になるし、しっかりストーリーに回収されていてスマートさを感じた。主人公の、仲間への劣等感との向き合い方や、ラスボス的存在と周りの人物達の過去の因縁といった複数のアツい要素がありとても盛り上がった。
 総集編も、「入院したスケーターのAIスケボーに録画されていた映像を見舞いに来た仲間達が見ている」体でオーコメ的に喋っていて巧いなと思った。

 シャドウを攻撃した殺人未遂男の情報は出ずに終わったけど、ちゃんと捕まってほしい。
 脚本がプリンセス・プリンシパルと同じ人だと後から気づいたが、2つの作品で共通点を見出すには私が浅かった。ただ、私は両作品で共通して話の造りにスマートさを感じており、そう感じさせる何かがあるらしい。
 後半話数で主人公の妹の主張が強いように感じてクレジットを見たら、主人公とその妹の声優が夫婦キャスティングだったのでほんわかとなった。(前にカバネリ婚として話題になっていた二人)

 

ホリミヤ (S)

 ほっそいキレイな線とちょっと淡いカラフルな色でビジュアルがめちゃめちゃ好きだった。OPぽくない暗めなドキドキするOP、ザ00年代JpopなEDとも好みだった。映像が新しいのにガラケー世代なのが良い味出してる気がするし、EDはその世代を意識しているのかもしれない。

 登場人物が多いからか、話数の中でもエピソードが断片的に感じられる部分が多々あって、そこは気になった。いっそエピソード毎にタイトリングして、この話です!と打ち出した方が分かりやすいのではとも思ったが、断片的でもすっと場面が転換していく方が、各人物たちの物語が平行しながら時間が進んでいる感じが出たりオシャレだったりして、このアニメに合っていたのかもしれない。
 最終話でも決着のついていないエピソードはあるが、原作が長編かつキャラクターの多い群像劇なので納得できる。

 という風に、最終話を見る前に結末を予測して下書きに書いておいたのだが、見事に裏切られた。最終話は

[時系列を1年後の卒業式前数日にまでワープして、宮村視点で堀や友人たちとの出会いについて振り返るような形で終わった。それまでの話数での出来事ベースの流れるような物語を、最終話に相応しいまとめをしつつメッセージ性も与えていて、]

個人的な予想よりも良かったと感じた。

 

PUI PUI モルカー (S)

 1本が短すぎて判断できないなと思って放置していたのをdアニメストアでまとめて視聴することで解決した。

 モルカーの表情が豊かだったり、走る動きがわたわたしているのが可愛かった。可愛さに関して最も印象的だったのは音で、puipuiと鳴くのもそうだが他の効果音がやたらライトなコメディ風味でクセになるものがあった。

 話のぶっ飛び加減も、意外性もありつつ何じゃそりゃと笑えてちょうど良かった。

 

弱キャラ友崎くん (A)

 映像に関しては中間評価から引き続き部活の描写の粗さを感じた。1話評価時のカラオケで三人で歌ってる動きのシュールさも最終話に再登場した(ネタバレ)。OPサビの廊下テロップのスピード感は好きだった。
 今期で最も首を縦に振ってガンガンにノれるEDだった。最終話ラストにフルOPが流れるタイプ(ネタバレ)で初めてフルを聴いたが、やたら凝られてて聴き応えがあった反面、そちらに意識が行ってしまい本編に集中出来なかったので劇伴的に流れるものとしては良くなかったかもしれない。
 1話評価にて「彼女を作ることをスペックとして捉えてるのどうなんだ」みたいなことを抜かしていたが、終盤にてそれについて争うという回収があった。せっかちは良くない。あおいを人生の師とすることで物語が始まって、その師に挑戦をすべく同じ土俵に立たせたところで終わった(ネタバレ)のはキレイだった。日常会話における菊池さんの感受性が豊かすぎるのが気にはなった。
 私は時々操作練習やガチ対戦をするくらいには熱心なスマブラプレイヤーなので、アニメ内のスマブラモチーフのゲームについての説明がするする入ってくるし、アニメではこうだけど現実のスマブラだとこんな感じなのかなみたいな、想像が膨らむ楽しさがあった。

 

バック・アロウ (A)

 映像に関しては特別推す感じではなかった。

 OPがアツい感じのLiSAで、流行りそうな感じだがあまり話題になっているのを聞かなかった。

 円状の「世界壁」に囲まれた世界は、壁による恩恵として未知のテクノロジーをいくつか享受しており、例えばバインドワッパーなる輪は腕にはめることで持ち主の信念をロボ装備として具現化することが出来、それを武装戦力としている。壁を神聖視する人々に対し、壁の外から飛来した記憶喪失の男が壁の外へ帰ろうとすることによって、初めに飛来した村や、壁信仰に基づき壁越えを阻止したい国家などを巻き込んで物語が進んでいく。

 覇権を争う2国家の、首脳付近の人物のエピソードが増えるにつれ、それぞれの思惑や信念の強さが明らかになってアツかった。バインドワッパーのおかげで、各人の信念というストーリー的要素が戦闘要素に直結するというスマートさがあった。

 以下、選択でネタバレ部分表示

[体内にバインドワッパーを持つことで生身でも破滅的な力を持つ(理屈はよく分からない)というルドルフ選帝卿なる謎の強者が登場するのだが、後の女王を治療する際に彼の血を輸血したことによって、女王は二重人格になったのだという説明が疑問を持たれずに受け止められているのが気になった。また、女王は当時危篤になった時点では継承権40位とかで、女王になるには選帝卿であるルドルフによる働きかけがあったはずだから、もっとルドルフの執着なり狂気なりのドラマが描かれた方が良いのではと思った。]

 まさかの2クール目に突入したのでそういった不安は杞憂かもしれない。

 あと、とある人物の大失敗、割とそのファッションのせいでは?(ネタバレ回避)

 

IDOLY PRIDE (B)

 映像の面では、劇中のダンスや要所の背景に魅力を感じた。

 死んだトップアイドル長瀬麻奈と、そのマネージャーと、麻奈の妹と、麻奈の心臓を移植され回復した女の子、この4人がメインの話。心臓移植手術のくだりが大事になりすぎていて違和感があったが、未練を決別したり過去の憧れに拘るのをやめて自分の表現を!というメッセージを込めつつ変わったことをやるには良い造りだったと思う。メインを掘り下げることによりメッセージ性が強くなり物語は深まる一方、他に8人もいるチームメイトが相対的に空気と化すところが、不可避ながら難しさを感じた。むしろチームメイトは主軸を語る上で一切必要ないとまで言える。本アニメでは、チームメイトは「プロデューサーとしての目に見える仕事をした感=スカウトしたりチームを2つにしたりする判断」の演出のために用意されたモブとして捉えた方が分かりやすい。プロデューサーを描くのは難しいんだなという発見だった。このようなシナリオは、触れられていないキャラの話をアプリゲームで補完することが前提としてある、と友人に言われてある程度納得できた。
 最終話は、可能性としては最高打点の着地ではあるけど八百長疑われそうなレベルに都合の良い結果だった(ネタバレ)。

 心臓移植された女の子が麻奈に歌声が似ているという設定が実際に似ていたのはすごいキャスティングだったと思う。曲も異常に良くて曲数自体も多く、ダンスもそれぞれ作られていて予算を感じた。全体的にシティポップ(広義)風味のものが多く、これは世間的なシティポップ再流行に合わせた作風と思われるが、アイドルソングとしては意匠が強めな割にアニメ内でも触れられないため、違和感のあるものもあった。
 このように書いてきて、乗り越える対象としての過去のアイドル長瀬麻奈の曲が最も直球的にシティポップ然としているのを「シティポップ=過去の流行≒1世代前のもの=過去のトップアイドル」と見立てることも可能?とも思えてきたが、憶測が過ぎるのでここで止めておく。
 散々語ったが、理論派アニソンオタクやシティポップ原理主義者が突撃してきたら泣きながら降参すると思う。
 それはそれとして曲が好きだった。

 

ゲキドル(B)

 ダンスを含めて映像はあまり魅力的ではなかった。

 全話通して、メンバーたちの声の演技に惹かれない場面が多く、物足りないと感じていた。10話のオーディションは良かった。花澤香菜の凄さが引き立っていた。

 6話で抱き枕カバーEDにエロ以外の意味が出たところはとても良かった。

 登場人物たちが、大切な人を亡くした心の隙間を演技練習用AI(ドール)で埋めてしまう痛々しさが良かった。不穏な世界で皆が何かしら不安定で安心感のない視聴が続く中、まこちが普通の一般女性として可愛かったのは救いだった。

 後半話数では世界のあらましが明らかになった。

[この世界は、未来からドールや演劇システムを持ち込まれたことにより不正に改変され、Fate世界の剪定事象のような状態(閉ざされる世界)になっていた。劇場支配人かをるはその出来事におけるゲイザー(過去改変監視人)だった。劇場メンバーたちが、役者や裏方としての役割を見つけて、かをるの残したメモのような脚本(ファンタジーのようだが事実)を整理し、演劇にて結末に回答を与えたことにより、知らないうちに過去を再現しつつ別の世界線へ導くことで世界を救い、改変前の世界に戻る]

という結末で、全話通して振り返るとキレイな造りだったと感じた。

 

装甲娘戦記 (B)

 映像に関しては特に後半は全く推せないが、やたらと日本のローカルを主張してくるところと、それを含めてセリフが多くて俗っぽくて素な謎のテンポ感は初回からの期待の通りで好きだった。

 OPがサビ前一呼吸から一気にテンポ変わって別の曲みたいになるやつ、初めは奇をてらいすぎだと思っていたけど12回も繰り返して聞くと丁度良いアクセントくらいになっていて巧いなと感じた。

 ローカルをがっつり出すスタイルに関しては、意図があるとしたら出身地の視聴者に身近さを感じさせるみたいなことかなと思われる。
 私の出身地でいうと、福岡の都市高速とか天神地下街とかキャナルとか、あとは熊本城が最終作戦に絡んで登場して、うっすら郷愁を感じた。

 セリフに関して、特に10話は動きがほぼなくて実質ボイスドラマだったのに、そのボイスドラマが面白いのはすごかった。日本や各国のトップ達とAIとで会議する回で、主人公達の任務や状況が良く分かった。

 最終話の結末が少し忙しく見えたのが惜しかった。

 余談だがつい先日ローリングガールズを見始めて独特の空気に既視感を覚えたが、よく見たら脚本家が同じ方だった。ロリガの雰囲気が好きな人には良いかもしれない。世間と逆の入口から入った感がある。

 

#おわり

#おしり

 

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【近況報告+α】プリンセス・プリンシパル単推し記事【2021/2/11】

 本田 (https://twitter.com/someonehonda )です。
 今回は自身の近況報告とプリプリ感想記事を兼ねています。

まえがき
 吾輩は就職に伴い、後期試験ののちすぐに上京してきた九州民である。荷物はまだ(届いて)ない。カーテンもWi-Fiも毛布もない新居が無理すぎて、社会人の友人に無理言って泊めてもらったり、別の友人に焼肉を奢って貰うなどして過ごしている。これ、主体が違うだけで実質パパ活とか家出娘と同じなのではと思ってたりする。


報告その①
 俺さ、この大学を卒業したら結婚するんだ。結婚式をやるから君も友人を連れて来てくれよ、ご祝儀いっぱい貰いたいしな。おいおい、鳩が豆鉄砲食らったような顔してんな。そういえば鳩の顔って今一つピンと来ないし、豆鉄砲に至っては鳩が喰らってる攻撃っていう認識しかないな。というか、突然発砲されて驚いただけなのにその表情を慣用句で揶揄され続ける鳩、可哀想すぎるだろ。理不尽な内輪ノリを押しつけられてるんだからな。とか言ってると、なんか俺の結婚式に君を呼ぶのも内輪ノリの押しつけのような気がしてきたな。付き合わせてしまい悪かった、挙式の件は聞かなかったことにしてくれ。まぁ、とにかく卒業したら明るい未来が待ってるってことさ。


報告その②
卒業出来ませんでした

 オンライン成績評価を舐めていた。その教科は問題発表から締切1時間のレポートという形でオンライン試験がされ、ググれることを前提に、初期の想定より難しいまたは深い内容の出題になり、泣きながら提出した。結果Fだし、攻めすぎた履修登録のせいでリカバーも効かずにドボンだった。ちなみに当学法学部には土下座の攻撃判定が無効。


報告その③
内定済み企業が非正規雇用にて入社させてくれることになりました

 メールにてガチガチに詫び倒してお願いした。ただの醜いお気持ちメールにならぬよう、報告、お詫び、提案の流れで段を分けて読みやすいようにするなど、本田の気遣いが光った。留年内定者は参考にするように。結果御社は俺をアルバイトとして入社させることを認めて下さった。
 親に申し訳ないから、学費も自分で払って前期のリモート講義で取りこぼしをカバーし、秋季卒業をすると決めた。前期のうちにコロナが収束すると通常講義に戻って在東京ワイが詰む可能性があるので、リモート全解除にならない程度には流行ってて欲しい。日本を、リモートに。リモートで全員幸せになろう。


報告その④
プリンセス・プリンシパル視聴完了

 まだ新居にWi-Fiがないので家出娘状態で家主と共に一気見したが、めちゃめちゃ好きな作品だった。

 壁で分断された架空のロンドンでスパイ少女達が暗躍する話。好きポイントとしては舞台設定の凝り方、話、キャラ、音楽などが挙げられる。つまりは全部良かったということ。

 舞台設定について。全話通して戦前のリアル部分とファンタジー部分が個人的に好きな具合に同居していた。
 一定範囲を無重力化する「ケイバーライト」を新しい動力源とし、しかし他のテクノロジーは基本戦前程度のままに大きく繁栄したロンドンの都市は、それだけでワクワクする見応えがあった。
 他の文化や生活については戦前くらいの水準のままなので、貧民街や小さな会社などは当時のままに描かれているように感じた。軍服の洗濯工場の女性労働者たちが作業中に歌う歌や、死体処理場での作業手順など、リアリティが満載に感じた。私は実際に歴史資料を研究した訳ではないので、専門家なら何かしら設定に粗を見つけるかもしれないが、素人目には細部まで凝っているように見え、とても作品に入り込めた。
 使用すると燃料の限り無重力になれる、スパイ用携帯型ケイバーライト移動装置「Cボール」は、それだけでスパイアクションをぶち壊しにするレベルの性能をしているが、発煙機能を目眩ましに、発光機能を信号に、と俗物的な使い道も多い。これによって、無重力浮遊も数ある用途のうちの一つとして相対化され、等身大のスリル感が保持されたと思う。(※追記※発煙機能は別の器具だった。)
 
 話について。
 話数とcaseの番号が一致せず、時系列はcaseの番号の方による。これにより、本編初めに大まかに時系列を知ることが出来るし、描かれていないcaseがあることで想像の余地も残っている。ドロシーと父親の回が一番痛々しくてスマートで好き。
 後半の話数では度肝を抜く展開があり、それまでの話数の見方が大きく変わり、より面白くよりアツくなった。
 壁による分断とか、身分や出自による分断とその解決というテーマも壮大でたまらなかった。

 キャラについて。
 全体的に暗かったり、救いのない状況で奮闘してきているため、スパイのメンバーは皆強い心臓をしており格好良かった。そのメンバーの中で生真面目さ純粋さを多く残したベアトリスの言動は時に萌え~な空気を程良く放ち、これが話の中での暗い雰囲気を打開したり、逆に強調したりと重要なキャラだったと思う。OPのサビのところから既に明らか。とても可愛かった。

 EDの、カーペンターズみたいな、だいぶ前のエバーグリーン洋楽的な口ずさみやすいポップスも個人的に刺さってとても好きだった。

 全体を通してめちゃめちゃ好きな作品だった。最終話それで終わっちゃうの?と少しだけ引っかかったが、今日(2/11)から劇場版が公開されるとのことで、とても楽しみ。なお、この記事を書いている間に、行こうとした映画館の上映時間に間に合わなくなってしまって困っている。



報告その⑤
報告その①の結婚の話は嘘です(豆鉄砲のくだりは本当)
 
 スパイは嘘をつくものさ。

#おわり
#おしり

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