【2021年春アニメ】ランキング・評価【前編】

お世話になっております。
本田(@someonehonda)と申します。

 

以下に春アニメのランキング・評価を共有させて頂きます。
ご確認よろしくお願いいたします。

 

なお、今回は前編ということで、オススメしたいと思った上位6作品を先に公開させていただきます。

※初見の喜びが大事だと考えているため、特にストーリー根幹部分の詳細についての言及を避けています。[]内は未視聴の人には知らないでほしい情報なので、見たい方は選択して表示してください。
※これを読んで実際にアニメを見て、ここに戻ってきて記事を改めて見返した時に「そういうことね」となる位の、ふんわりな感じでお届けします。

S++(最推し)
オッドタクシー
S+(是非オススメしたい)
不滅のあなたへ Vivy  シャドーハウス 86
S(オススメできる)
東京リベンジャーズ
A+(かなり良かった)
ダイナゼノン MARS RED
A(良かった)

ひげひろ やくも スーパーカブ 
B(オススメはしない)

戦闘員、派遣します! 聖女の魔力は万能です

 

(※2021/7/14ランキング順位訂正、評価記事にもランク追記)

(※2021/7/1白塗り漏れを修正)
オッドタクシー(S++)

 舞台は現代の東京。動物の擬人化のような見た目の人々が普通に暮らす、例えるなら「しまじろう」のような世界観である。主人公は、タクシーの運転手であり、セイウチの見た目をした中年男性小戸川。小戸川は普段不愛想だが、乗客が話しかけてくれば偶にボケたりする茶目っ気もある。彼がとある事件の関係者を乗せたことによって、物語が動き出す。

 

 OPが気だるくスタイリッシュでたまらない。EDの懐かしいアイドルソング感も良かった。

 

 映像面は、タクシーの窓越しの街並みが特にお気に入り。背景の色や輪郭が少しボケた感じも格好よかった。動きによるパンチは特になかったが、物足りないとも感じなかった。

 

 序盤は特に、登場キャラたち特に若者たちが、それぞれ近年叫ばれている問題の当事者である点で、かなり社会派な作品だという印象だった。SNS中毒・ソシャゲ中毒・アイドルの不祥事・ヤクザ商売などが出てくる。しかも、作品全体として、社会悪を治療してやるといった説教臭いスタンスではなかったのが好印象だった。芸能界の闇の深い部分は、かなりゾクゾクさせたし、設定の凝り方を感じた。
 中盤以降は、主人公の乗客やその周辺との関係性がどんどん繋がって大筋が出来ていく造りになっていて、そのスリルと「あの時のあれはそういうことだったのか」が重なって非常に見応えがあった。
 最終盤になって作品の根本に触れていくのだが、それまでに与えられた情報でも考察次第で核心の大部分にはたどり着けるようになっていて、造りがうますぎて最高だった。私は全話公開された後で配信で見始め、続きが気になって一気に視聴してしまったため、ほぼ与えられるがままに真相を知ってしまった。毎回もう少し時間をかければ考察の楽しさも味わえたはずなので、惜しいことをしてしまったという後悔がある。陳腐な表現だが「記憶を消してもう一回見たい」とはまさにこのことである。ちなみに、考察だけでは拾えなさそうな部分もあり、そこは純粋な驚きを持って楽しんで見ることが出来た。ただ、本当に一点だけ、あのカポエイラは無理が過ぎると思った。

 

 全体を通してラジオドラマのような会話劇が終始心地よかった。本筋から脱線しても離れ過ぎず、質感がマシマシになる丁度いい塩梅のボケツッコミの会話が、好みドストライクだった。また、ラップだけで会話するキャラのライムがカッコよすぎたので、OPを含めてラップ好きにも見てほしい。

 

 この記事を読んでまだ他のネタバレを踏んでいない未視聴勢は幸運なので全員にオススメしたい。アマプラで少しずつ見ていって欲しい。それまでは他のレビューを見ないで欲しい、切実に。
 

 俺だけを見ていろ…(オッドタクシーも見て…)


不滅のあなたへ(S+)

 「観測者」が、とある目的のため、この世界に白い球体を遣わした。球体は強い刺激を受けると、刺激を与えた無生物に変身することができる。生物による刺激を受けた場合は、その生物が死んだ時に変身することができる。球体は命を持たず、損傷しても復活する。また、過去の変身は球体に記憶・集積されていく。
 この白い球が主人公となり、「観測者」の目的のために旅をし、人々と触れ合っていく。
 

 OP、EDともに映像の情報量が多すぎると感じた。特にOPは、本編で登場する様々なシーンがせわしなく映る箇所があり、個々は素晴らしいのだが見づらく、眩しいくらいだった。「観察者」視点からすれば、人々の営みなど一瞬のことである、ということを表現しているのかなと思われるのだが、私はもう少し見やすくてもよいのではないかと思った。EDの方は、スケールの大きさや実在感を表現する実写系のカットが続いた後に切り絵調のデフォルメが現れる。これもそれぞれ内容は素晴らしいが、テイストが違いすぎて一本のEDとしてまとまりが悪いように感じた。大自然の景色と切り絵アニメから、NHK感という統一性は一応あったかもしれない。(ちなみに著作はNHK)

 

 映像面について。本編は12話通して、炎や水しぶきやガレキや煙などが頻繁に登場していたが、3Dや撮影的な要素での処理ではなく、描いた線で表現しているようで、映像に統一性があって良かった。アニメの動きも、犬の走りや槍の飛び交う戦闘など見どころが多く、特に2話の肉体が再生されるシーンには驚いた。終盤話数は序盤と比べて動きのボリュームが不足してくるが、その中で唯一許せなかったのは、12話の最終盤に[主人公を送り出す]シーンでの絵の崩れである。印象に残る大事なカットがこれだったので全体的な満足度が大きく下がってしまった。

 

 内容に関して。「観測者」が、作品の中で私たち視聴者により近い存在として、不自然なく世界を説明していて、個人的にちょうど良い感じだった。主人公が意識や人格を体得する過程がかなりしっかりと描かれており、とんとん拍子のご都合主義でないところに好感を持った。
 旅をしてまわる作品だと、新しく登場人物が出てきても、私が感情移入する前に別れてしまうことが多く、そこでのドラマに物足りなさを感じることがある。その点、本作品は一つの出会いに費やす描写も時間も多く、しっかりと感情移入ができたため満足度が高かった。これは主人公の人格形成過程の丁寧さにも繋がっていた。
 後半の旅は特に、主人公が人間としての振る舞いを出来るようになり、さらにドラマに厚みが出たためとても良かった。登場人物たちが本当に良すぎて、特にクライマックスではアツい展開が盛り盛りに畳みかけてきて、私も久々に泣いてしまった。

 

 アニメの動き・地に足ついたドラマが好きなら特にオススメ。


Vivy(S+)

 人型AIが当たり前に稼働する時代。その100年後の未来に、AIたちが暴走して人類を殺戮するという事件が起こる。暴走するAIたちに迫られた松本博士は、とあるプログラムを実行して命を落とした。そのプログラムとは、時間遡行を用いて、過去にAIの技術や地位を向上させた幾つかの出来事「シンギュラリティポイント」に介入し、その結末を改変することでAIの影響力を弱め、暴走事件を未然に防ぐ、「シンギュラリティ計画」というものだった。
 計画遂行のために松本博士が現代に遣わせたAIデータ「マツモト」。現代から存在し、100年後の事件でも暴走しなかった、唯一の自律人型AIの歌姫「ディーヴァ(ヴィヴィ)」。二人が、未来を変えるという使命を遂行していく。

 

 OPや劇中歌含めて、全てキャラクターとしての歌だが、歌唱はその声優ではなく別の歌手が担当する珍しい形式だった。本編と歌パートとで別の人が声を当てているのに声質等の違和感がなく、キャスティングのすごさを感じた。また近未来系BGMはその未来感が少し露骨ではあるがツボだった。
 パステル系の1枚絵の上に透過でドミノ倒しが続くEDは、見た目に爽やかでキレイな上、現在を変えることで巡り巡って未来を変えるという本編の内容にも重なっていて、発想の勝利だと思った。
 OPもEDも、両楽曲が本編で重要な役割を持って登場するため、そのアツさも楽しめた。

 

 映像に関して。長尺でカメラもガンガン動く戦闘シーンが複数あり、見応えが抜群だった。普通のシーンでは人間とAIの動きの違いまでは認識出来なかったが、激しいアクションシーンでのAIは、表情変化や予備動作のブレや溜めのような人間らしさが少なく、異質さが強調されていたと思う。もう一つの見せ場である止め絵でイラスト調になる場面も、カメラレンズのような瞳や首元のランプの存在で異質さを際立たせつつ、とても綺麗だった。

 

 内容に関して。

 AIマツモトがウィットに富んだ毒舌を早口でペラペラ喋るのが心地よく、また、共にミッションを重ねるうちにヴィヴィとの掛け合いが変わっていくのが素晴らしかった。掛け合いの変化は二人の旅の長さを強調するという役割もあり、物語の説得力を補強していたと思う。個人的には、これが作品の中で最も好きな要素だった。

 

 主題の一つは、シンギュラリティ計画の遂行である。二人はAI関連の出来事を阻止しに行くのだから、阻止される側のAIや周囲の人間とは対立することも多い。その対立が生むドラマは見どころで、中でも6話は特に最高だったので3回見てしまった。ディティールで気づいたところを言うと、[冴木にとって、正史の世界線ではグレイスと結ばれる場所だった教会が、改変後は自殺する場所になっているというこの落差が、冴木の絶望感を強調する演出になっており]、造りの上手さを感じた

 過去のミッション成功により次のミッションの内容が変化したり、年代が進むことにより過去に登場した人物が成長して再登場したりで、その蓄積による物語の深まりを楽しめた。

 ただ、対峙する登場人物のことはもっと知れた方がより感情移入できたとは思う。そのためにもっと話数が欲しかった。また、AIの設定に関して[AI同士の姉妹関係がもたらす絆]にしっくりこなかったため、ドラマに没入しきれない回があったのも惜しい点だった。これも、もっとそれらの描写が見られれば解決したかもしれない。

 他の設定周りでも、AIの青い血や、暴走するAIたちが[ヴィヴィの曲をそのままではなくあえて不協和音で歌うこと]は、ドラマチックな演出には良いが、理屈からは離れすぎてはいないかという引っ掛かりもあった。

 

  もう一つの主題は、ヴィヴィが歌姫AIとしてどう生きるかの葛藤である。AIは全て、何か一つの「使命」を負い、それに従って稼働している。一方のヴィヴィは、「歌でみんなを幸せにすること」という使命を負って作られ、さらにその上から100年後の人間を救うという異なる任務を負っており、AIとして異例の存在である。二つの目的が不和を起こしたり、歌えなくなるなど苦しんでいた彼女だが、最終盤は、[「これまでの旅のことなら心を込めて歌えそう」という自身の意思から曲を作り、アーカイブがそれをAI史上唯一の創造性=人間らしさであると評価し、人類殲滅以外の可能性をも見出し、その歌を殲滅プログラムの停止キーとした]。これにより、二つの主題が一つに集約された。

 

 最終話の歌について。[ヴィヴィが一度歌うことに失敗し、博士を犠牲にした二度目の世界線で成功した直接的な理由は、ニーアランドの小ステージを通りがかって偶然再会した「ナビ」との会話をきっかけに「心とは記憶である」と導いたor整理できたことだった。しかし、ヴィヴィがニーアランドへ向かう前、海辺でのマツモトとの会話の時点で、100年来初めての冗談を言うという、大きな変化があった。]初見の私には、この強烈な印象に引っ張られすぎて、[歌えなかったのが歌えるようになるという]、物語の中で最も重要な心境の変化がはっきり分からず、置いて行かれた気分になってしまった。

 私の持論だが、最終話の不完全燃焼感は、心境の変化が見られるこの2シーンの、ストーリー上の重要度と、演出上のアツさ加減が一致しなかったことが違和感の原因かなと考えている。

 なお、この違和感を明らかにすべく、私はアマゾンの奥地へと向かい、12話に2回・13話に3回の視聴を要した。

 

 最終話に個人的な引っ掛かりがあるため、少し控えめな評価にした。ただそれを含めても、複数の主題が一つに繋がっていったり、時間が大きく経過していくからこその壮大な伏線の回収など、脳汁案件が多く好きな作品だった。

 

 アクション・タイムリープSF・種﨑敦美・福山潤・脳汁が好きな人には特にオススメ。

 

 

シャドーハウス(S+)

 宮殿のように大きな屋敷には、シャドーと呼ばれる貴族達が住んでいる。シャドーは、顔や体が すす で出来ており、表情も全く見えない。彼らには一人ずつ、生き人形と呼ばれる給仕が住み込みで付いている。生き人形は主たるシャドーと同じシルエットだが普通の人間のような風貌をしており、個を持たず主と同調し、その表情を表現することを求められている。
 主人公エミリコはシャドーであるケイトに仕える生き人形であり、活発で表情豊かな、生き人形としては異質な存在である。
 彼女達の元に、理不尽な謎や困難が降りかかり、それを解決していく内に、シャドーハウスの根幹部分の謎が明らかになっていく。

 

 OPとEDは、それぞれ全く別のアーティストだが雰囲気が梶浦由記とAimerのようでFateっぽさがあった。動きを魅せる所(OPの鏡、EDの階段)をしっかりやりつつ止め絵部分も多く、個人的にちょうど見やすいくらいのボリューム感の映像だった。コスパ的にも良さそう。
 本編の方は、特別印象に残る映像はないが、引き絵が少ないことでキャラの可愛さが際立ち、ほこりっぽいくすんだ感じのテクスチャは画面の見栄えに貢献していたと思う。

 序盤は主人公エミリコに小さな理不尽が畳みかけてきて、それを解決したり何とかやり過ごすたびに、シャドーハウスに通底するルールが明らかになっていく。何も知らない元気な新入社員が上司に経験ありきの対応を強いられるような構図なので、共感する人も多いことだろう。

 中盤から後半にかけて「お披露目」という名の試験が開催される。これまた、都度ほのめかされるルールが重要になっており、謎解きのような面白さがある。エミリコたちが、知恵や友情や根気や気まぐれでこれを解決していくのが楽しい。
 最終盤にはルールの核心に触れ、物語が大きく動き始めるため非常にアツい。

 

 ちなみにエミリコの声優の篠原侑があり得ない位のはまり役だった。

 ゴシック好き・謎解き/脱出ゲーム好き・子供好きにオススメ。

 


86(S+)
 舞台は独自に発展したヨーロッパのような地の一国、サンマグノリア共和国。無人陸上戦闘機を用いた隣国による侵略に対し、こちらも無人陸上戦闘機で応戦することで、市民達は一人も「戦死者」を出さず、豊かな暮らしを享受している。なお実際は、戦地では被差別民族が機体に乗り込んで戦っているが、彼ら民族は人ではない、という詭弁から「無人機」「戦死者0」とされていた。
 主人公ミリーゼは王国内でも血筋の良い軍人である。彼女は通信による感覚共有システムを用い、離れた戦地にいる被差別民族の部隊と感覚を共有し指揮をとる、「管制官」に就くことになる。彼女が担当するのはスピアヘッドと呼ばれる最前線の部隊だった。
 残酷な戦場や、主人公の管制官としての葛藤、自らの境遇を受け入れてしぶとく生きる若者達が描かれていく。

 

 OPの、疾走感あるサビと主題のキメがカッコよかった。その話数の重要なモチーフの一枚絵が古い写真(のような加工)となって出てくるだけのEDは単体では見応えに欠けるが、道具から連想してその話数の出来事を懐かしむような、登場人物と同じ目線になれたような良さがあった。加工の元絵は本編と同じなので、ED用に新しく動きを作るのに比べて大幅なコストカットにもなっていると思う。

 

 映像面では、OPにも見られるが戦闘における砂煙や、使いこんだ機体の表面の傷や汚れなどの質感が凄かった。最後までそういったディティールが落ちることなく楽しめたのも良かった。戦闘機は3Dで、虫のような挙動でガサガサと這い、ワイヤーによる緊急移動を絡めて敵機体に接近し、上部の砲台からの砲撃や高周波ブレードで攻撃するのだが、前述の質感もあり違和感なく楽しめた。よく練られたメカの設定は公式HPにもあるので見て欲しい。

 

 内容について。感覚共有のテクノロジーというぶっ飛んだ設定が、設定とストーリーの両面で作品の根幹に深く組み込んであり、うまさを感じた。

 主人公側とスピアヘッド側で距離が離れたまま物語が進むので、両者の視点と時間軸を切り替えて因果関係等を説明する描写が見られた。個人的には、視聴者としての疑問が解決しつつ、説明に寄りすぎない位の丁度よい加減の描写で良かった。

 とうに命を捨てる覚悟を持ったスピアヘッドの若者たちが戦場を駆け、生きて共同生活の宿舎に戻れば年相応に遊んだりはっちゃけたりする。死の近さと日常の尊さが相乗効果となり、引き込まれた。

 銀髪、ミリタリー、早見沙織、リヴァイ(進撃の巨人)が好きな人に特にオススメ。

 

 


東京リベンジャーズ(S)

 主人公は、アルバイトで生計を立てている無気力な社会人のタケミチ。ある日、中学生の頃の最愛の彼女・日向が事故死したことをニュースで知り、さらにその翌日に何者かに駅のホームから突き落とされる。目が覚めるとそこは12年前の世界で、タケミチは中学当時・不良だった頃の背格好のまま、意識だけがタイムリープしていた。

 現在と12年前のタイムリープを繰り返し、日向や仲間たちを守るために、不良として奔走する話。

 

 OPもEDも、低音がマシマシで治安が悪くて良かった。両方推してたアーティストだったため嬉しかった。どちらの歌詞世界も服がびしょ濡れなのが、両アーティストで解釈一致していて面白い。

 

 ギャグの際のデフォルメも相まって、懐かしの不良漫画のようなビジュアルだった。また、動きについては特別な魅力を感じなかった。特に、[あまり強くないタケミチが相手に食らいつく根性が見せ場となるシーンで、暗殺教室ばりの超絶技巧をかましたことになった部分]は違和感があった。未読だが、漫画の方が面白いタイプの作品かもしれない。

 

 内容について。不良×タイムリープは新感覚で、めちゃくちゃアツかった。「彼女を守る」「仲間を守る」という、分かりやすい目的があるので話としてとても見やすかった。タイムリープもの特有の「目標達成の困難さや周囲から孤独であることの苦しみ」に加え、不良モノだからこその剥き出しの人情が両方楽しめてたいへんお得である。

 また、ヒロイン日向のガチ聖女ぶりが甚だしい。序盤はまたまた~と思っていたものの、後になるととにかく愛しくて仕方なくなってしまった。絶対に幸せになってほしい。

 

 惜しい点として、説明に終始する部分が多すぎたことが挙げられる。特に長いな~と思った回は、あらすじ部分だけで4分経過していた。また、タイムリープ後などに「そうか、こういうことか…!」というモノローグが入ることが多く、そこも説明過多に感じた。

 これらの部分は明らかに会話劇や心理描写から浮いていた。せっかく話に没頭していたのに、「説明を受けている視聴者(私)」を認識させられるような感覚だった。

 この丁寧な口頭説明は、つい最近ネット上の記事で話題になっていた「倍速視聴勢」を初めからターゲットにしているのではと思う。アニメをじっと見れない性分な人にこそオススメできる作品かもしれない。

 

 懐かしいキャラデザと語りすぎる主人公など、個人的な好みから外れた箇所が多かったにも関わらず、とにかく内容の本筋が面白くて楽しんで見ることが出来たので、そういったこだわりが無ければ間違いなくハマると思う。是非見てみて欲しい。

 ヤクザもの・学園もの・リゼロ好きに特にオススメ。

 

 

 前編は以上となります。

 ご清聴ありがとうございました。(Vivy)

someonehonda.hatenablog.com