【2020年秋アニメ】ランキング・評価理由(後編)

本田(@someonehonda)です。

 前記事では、ランキングとその一部評価理由を書いたので、ここでは残るアニメの評価理由を書いていきます。

 文章量的にはこっちがメインになっちゃったから、覚悟するように。

(2021/01/04 内容以外を微修正)

 前記事はこちらから↓

【2020年秋アニメ】ランキング・評価理由(前編) - someonehonda

 

それって個人の感想ですよね?(西村ひろゆかない)

安達としまむら (A)

 OPの爽やかな感じが好き。歌で拍子抜けしたとかの意見もあったみたいだけど、キャラのままで歌える音域のこじんまりとした歌で、オケも盛りすぎないしビートや低音は強めで個人的には印象に残る好きな感じだった。

 序盤数話で安達の目がハートになってしまって、そこからは島村に距離つめようと頑張るのをずっと見続ける感じ。

 季節とかイベントとかの外的要因は何個かあったけど、基本の二人のスタンスが変わらないじれったさが良かった。島村からの安達への極細の矢印を匂わせてきたとこで終わったのが個人的にはじれったさの表現に丁度いい進度かなぁと思った。

 ただ、最序盤からいた謎の自称宇宙人、最後まで謎のままだったけどマジで何だったんだ?

 こういう謎の異物枠は、ザムライの評価みたく印象に大きなしこりが残ったりするけど、本作に関しては主張が少なかったからかそこまで気にはならなかった。

 あと番外のあだしまペディア、メタ視点含む作中の微百合カップルのセリフ掛け合いになってて、面白いしキャラが身近に(以下略)だし、詩的な部分も多くて集中して視聴した本編とのギャップと箸休め(以下略)で最高だった。呪術の評価でもメリットとして書いたこういう番外のやつ、後半に何となくダレやすい現象の予防に効いてくるかもと思った。

 バチバチなアツい展開がないので大きなプラス評価はないけど、減点が謎の宇宙人以外特になく見続けられたのでA評価とした。

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 (A)

 最序盤は間違いなく今シーズンの覇権だった。

ラブライブシリーズでの、曲や衣装などの自作設定が無理だったのですが(超小声)、その描写がなく、引っ掛かりなく視聴出来ました。

 中盤以降に相対的に評価が失速していった原因は、間違いなく主役が10人いることだった。

 序盤は特に、キャラ紹介とMVの側面だけでも面白かったけど、そのまま1人1話数のペースで9人が歌うだけで9話過ぎてしまうのが、どうしようもないけどマイナス評価になった。

 キャラ名指しで言うと、活発にリーダーシップを取るかすみと、マネージャー的ポジションの侑、生徒会長せつ菜は他キャラ担当話数でも活躍があったが、他のキャラクター特に愛ちゃん(本田の推し)などは、実質存在していないガチ空気回が複数あった。果林ちゃんの声わざとらし過ぎて結構嫌だったけど影薄い寄りだったので逆に助かった。なお、上記のキャラ描写のせいでせつ菜推しになった。

 上記のキャラ描写から、あの同好会に毎度10人集まる理由薄くね?とも思った。全員の合わせレッスンとか無かったし。セリフないくらいなら、たまたま出席してるメンツだけで色々話したりとかの回があっても会話産まれやすいしリアルっぽいし新鮮だしいいのではと。一人ひとりが別の方向を向いてるってコンセプトにも合ってるし名案では?寝不足のバイト勢や兼部勢にも優しいし。

 あとちょっとした演出の部分で、学校を借りた合宿のお楽しみとして夜にプールで遊ぶシーン、それぞれプールサイドからわーいって走って飛び込んだ直後に活発に遊んでるのは5人で、残り5人はデカい浮き輪みたいなのに二組に分かれて乗ってくつろいでたの、さっきとテンション違くない?と思った(プール入ってすぐくらいは皆もっとテンション上がってワイワイ遊んでるのを見たかったため)。

 総合して、活躍しないキャラが多かったところで減点して、A評価とした。

 

魔女の旅々 (A)

 魔女見習いイレイナが、師匠からの特訓を受けて灰の魔女イレイナとなり、幼少より憧れていた世界各地への旅を始める話。アニメ化の報を見た時点での、キービジュの雰囲気と声優から覇権候補と目して見た作品。

もっと質感のある魔女ローブにもっとキラキラした瞳と銀髪が見たかったって言ってンのは、どこのどいつだぁ~い?

 

アタシだよ!

(にしおかすみこ)(にしおかすみこではない)

 これに関しては自分が最近のアニメ等で流行のデザインばかり評価しがちな部分があるかもしれない。このクールでいうとザムライやシグルリの髪や目のハイライトが好きだし、ナナやいわかけるの髪や目のハイライトは好きじゃない。

 内容は、かなりハードめな事件に巻き込まれる回や後味悪い回なども挟みつつも、一話完結で見やすさもある珍しい感じ。イレイナの、自分に正直にあけすけに物言う感じは好きだった。同じく正直な物言いの師匠フランとの気の使わない会話劇が気持ちよい。表情豊かでイレイナによく懐いた後輩魔女サヤとの絡みも顔面ニコニコ動画

 最終話は、願いを叶える国での話で、旅という選択の積み重ねのうちに失った別の可能性としてのイレイナ(≒並行世界のイレイナ)と一同に会して語り合うことになり、声優本渡楓が13役でクレジットされるカオスかつ最終話に相応しい意義深さもある回だったが、それぞれに会話のターンを回す以上テンポが悪くなったと感じてテンサゲ気味に。

 総合すると、鬱回やハード回のおかげで、毎回の旅がどうなるか予想できないという程よい気持ちで毎話楽しめたものの、アツさや気持ちよさは少なく、映像も期待通りの手応えが感じられないことが響いてA評価とした。

 

ダイの大冒険 (A)

 ドラクエの知識がほぼスマブラ由来のものしかない歪んだ人生を歩んできたので、たまには気まぐれに覗いてみようかと見ると、思いのほか熱く、最序盤は文句なしの覇権だった。

 物心つく前からモンスターだけの島で知恵あるモンスターに育てられたダイ。モンスターと遊んだり修行したり儀式に来た王国の姫(かわいい)を助けたりしていると、過去の魔王を倒した勇者であるアバンがダイの暮らす島にやってきて修行をつけてくれ、信頼関係を築くも、途中で魔王が復活して島へ来襲、アバンはダイと連れてきた弟子ポップと島の仲間を守りながら魔王と刺し違えて死んでしまう。(5話までのあらすじ)

 アバンがカッコ良すぎて最高。守るべき人を守って死ぬの泣いちゃう。しかも刺し違えた魔王は死なず、さらに彼はより強い大魔王に仕える身だと言うから絶望的すぎてアツかった。

 その後の、魔王の手下、獣王クロコダイン戦はいまいちで評価を下げた。というのも彼は魔王陣営としての在り方と武人としての矜持との葛藤が多すぎて隙だらけかつ、戦闘の説明までしてくれたのでテンポが異常に悪いと感じたから。

 20年近く前の作品のリメイクで、キャラデザ等雰囲気は同期の他作品と比べてタイムスリップしたかのようなギャップがあったものの、戦闘の動きは現代基準以上にカッコよい箇所があって良かった。

 戦闘中のセリフの冗長さ以外は楽しみに見れたので、A評価とした。

 

神様になった日 (B)

 話題沸騰の問題作。

 思考の整理と共有のために全話分の自家製あらすじを白文字で上げるので、あらすじも見たい方はここより下の引用部分を選択して青地にして読んでほしい

脳の機能に障害ある女児ひなは天才科学者によって脳に生体コンピュータを埋め込まれ、普通の女児を遥かに超える頭脳を得た。身動きや会話が自由なばかりでなく予知能力や抜群の運動神経も得た神のような存在として主人公陽太の前に現れ、あと30日で世界が終わると言い放ち、陽太周辺を巻き込みその輪を広げながらひと夏を全開で楽しむ。30日後に訪れた世界の終わりはひなの演算能力が使えなくなる日、すなわちひなに脅威を感じた国家組織に生体コンピュータを摘出される日だった。その後のひなは山奥の養護施設で保護され暮らしていた。それを知った陽太は記憶と自由を失った彼女と共に暮らすと覚悟を決め、身分詐称で施設に潜入して記憶が戻るようひなに働きかけるが、焦りのあまり強引になり、度々拒絶されてしまう。数日後、潜入が発覚した陽太が警備に連れ出されるところを見たひなは、足りなくなる、嫌、と泣き、施設での保護者の腕を離れ陽太の元へ歩き出した。ひなの強い意思を確認した施設の保護者の同意を得て、陽太はひなを家へ連れ帰ることに成功する。しばらくして、ひな主演で作りかけだった自主製作映画「神様になった日」を完成させる。

 ひなとの夏を思い切り楽しんでたら詰んだから取り戻そうと頑張った話。

 全知で主張の激しいひなに対し、それに振り回されるイツメンといった構図で前半が進んでいき、各話ひなの予知能力を絡めてはちゃめちゃな展開が起こって面白かったのだが、後半でひなが居なくなり陽太視点になったところで、視聴者はひな以外のキャラの人格を理解することが出来ていなかったことに気づく。それだけで不安なのに、特に陽太はあまりの事件に気が動転していると思われるので、余計に解釈が難しくなった。ベッドに横たわるひなの前で大声を出さないように・驚かさないようになど施設での保護者に注意を受けても、焦る陽太はそれを何度も繰り返してしまうなど、視聴者としてはもどかしい展開が続きしんどかった。

 個人的な細かいケチをつけるなら、追放される陽太を見てひなが追って突然歩くシーンは流石に演出の都合に良すぎるので、保護者の手から離れて倒れ、全力で前へ這い寄ろうとするくらいの演出が良かったと思った。というのは立ったり歩いたりのリハビリのシーンは一切なく、ほぼ寝たきりの状態から突然歩くのは不可能だから。焦って大声を出す陽太みたいに視聴者にとって痛々しい不愉快な部分もしっかり出していたから、ここもその志向で一貫した方がいいかなと。

 総合的に見ると、「神様になった日」「世界の終わり」の定義、それによって話の構図がガラッと変わる造りは面白かったけど、演出やこれらキーワードの規模がデカすぎて視聴者が期待しすぎたのと、構造上の欠陥として陽太含む他キャラへの感情移入が難しかったといった感じなのかなと思った。

 これらを踏まえても、序盤はしっかり面白かったし、全体の造りも好きなのでB評価とした。

 

戦翼のシグルドリーヴァ (B)

 よく分からない部分が多くて最も語れない作品かもしれない。(←めっちゃ語れた)

 謎の機体が世界中の山から現れ、人類は攻撃を受ける。戦闘機など文明の利器で応戦するも、どんな攻撃をもってしても機体に傷付けることすら出来ない。悩む各国首脳部に大神オーディンを名乗る少年が現れ、彼の娘たち・ワルキューレの操る戦闘機なら応戦可能だと言い、それらを与える。これによって美少女が戦闘機に乗って戦う口実がスマートに出来上がる。それから数年後、主役4人の配属先である館山基地を舞台に、人間ドラマ、世界の謎との対峙、戦闘機アクション、お色気シーンが繰り広げられる。

 主に上の下線部4要素の楽しみが売りだったと認識しているが、うち世界の謎と戦闘機アクションの説明の分量不足を感じ、「美少女×戦闘機」の戦闘機部分の楽しみがかなり薄れたのがしんどかった。戦闘機オタクのことは分からないが、頭空っぽの萌え豚視聴者(ワイのことw)を想定するなら、普通の戦闘機が出来ることや、普通の戦闘機には出来ないけどワルキューレの戦闘機なら出来ること(彼女らの機体は同時に飛行する男たちの機体より速かったり器用だったりした)、普通の戦闘機で同行する男たちがどのように役に立つのか、など戦闘に関わる情報はもっと与えて欲しいと感じた。それ以前の問題として、そもそも映像として何が起こっているかを認識するのが難しかった。ただ、説明を増やすと映像のテンポが落ちる問題にぶち当たるとは思う。

 人間ドラマも、過去にヒロインを守るため出撃させず置き去りにして飛んだ姉との再会で一悶着あった回で、もっと過去を掘り下げて感情を詳しく知りたかったのに回想もそこそこに切り上げられてしまって、楽しむ余地が減ったと感じた。ちなみにヒロイン4人は序盤から会話が多くしっかりキャラが立って活きてたので好きだった。キャラデザも好きな感じ。ちなみにアズズが一番可愛いです。

 残るお色気シーンは、ちゃんとお色気シーンで良かった。最終出撃前の何気ないルーティン的描写での脱衣とかタイツ着衣とか、流石にこのシーンで脱衣は不要だろ…と思いながらも顔面はニコだった。水着回もあるよ!

 ちなみに水着回では、それまでの命が重いという世界観をぶち壊し、生身の水着ヒロインたちと洞窟内を護衛同行した男がヒロインたちの犠牲になって何度も崖から落ちて死ぬ(&生き返る?)カオスギャグな回になっていて何で??と思った。

 まとめると、アニメを十分に楽しむのに必要な情報が多すぎてカバーしきれていないこと、人間ドラマを楽しむ情報も足りなかったことを減点対象とし、加点項目としてのヒロイン4人のキャラ立ちやキャラデザなどを踏まえてB評価とした。

 

以上、2020年秋アニメのランキングと評価理由でした。マイナス評価の部分の方が語りやすくて筆が乗ってしまって難しかったです。後半は特に、そんなに批判するならランクFとかにならんの?とか嫌なら見るなよwって言われそうな感じになっちゃいましたが、これでも3話時点でA+以上と評価したアニメで、それなりに期待して完走まで出来たので、最低ランクでもBとなっています。

番外編はこちらから

【2020年秋アニメ】ランキング・評価理由(番外編) - someonehonda

ついでに年末に急いで作ったアニメ逐一評価の推移グラフを載せておきます。

 

 

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